もし失うとしたら何かという問いに対しては、なんとその第一位は嗅覚(55%)、次に触覚(29.6%)でした。
残念なことです。
香り物質の情報は嗅神経を通じて、その後に大脳皮質に届き認知されます。
化粧品の皮膚感覚は同じように神経系を通って脳に伝えられ認知されます。
人々に安心・安全感を与える癒しの中心はこの「嗅覚」と「触覚」というふたつの感性なのです。
ふたつとも失ったらどうなるのでしょう。
美しいからだをもち、美しい肌を保つためには何よりも心を豊かにすることが大切です。
ストレスもそれを乗り越えることによって快感に変わるといわれます。
私自身もしばしばストレスを感じ、逃げ出したいことがあります。
乗り越えられないストレスは心身にダメージを与えますが、乗り越えてしまえば、それは私たちの最高の味方です。
これからの時代が、「五感」を磨くことで、ストレスに打ち克ち、美しい肌を手に入れる時代になることは間違いないでしょう。
自ら美しくなろうとするパワーを高める“セレンディピティー”偶然の「ひらめき」が思わぬ成果に化粧品開発に限らず、すべての研究開発には、研究員ひとりひとりの創造性の発揮が基本です。
ときにはその功績が、企業の命運を握っていることすらあります。
もちろん、すべての研究開発がヒット化粧品に結びつくとは限りませんが、ちょっとしたきっかけが解決の糸口となった例はいくつもあります。
たび重なる実験の失敗や試行錯誤する努力を積み重ねるうちに、偶然のひらめきや逆転の発想から予想もしない結果が得られたことがヒット商品の背景に隠されています。
2000年にノーベル化学賞を受賞したS・H博士も、化学反応に使う触媒の添加量の単位を誤って1000倍も加えてしまったことが電気を通すプラスチック(導電性ポリマー)の発見と開発につながったと語っています。
この偶然の、思いがけない発明や発見をする能力をセレンディピティーとよんでいます。
この言葉は1754年にH・Wが「セレンディップ(昔のセイロン、今のスリランカ)の3人の王子の冒険」という御伽噺を読んで感心したことに始まったといわれています。
3人の王子たちが初めから意図してではなく、いつも偶然に、しかも幸運にいろいろな物を発見した物語です。
歴史上、初のセレンディピティーとして有名な話があります。
それはAが金細工のニセ王冠を見抜いて公衆浴場から裸で飛び出し「ユリイカ、ユリイカ(わかった、わかった)」と叫んだという話です。
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